「クラウド環境で作業計画を立てる(部品・材料のタイムリーな供給で効率経営)」|販売管理・生産管理を軸に基幹業務をトータルサポート!日立システムズのTENSUITE(テンスイート)



失敗事例から学ぶ基幹システム構築講座

クラウド環境で作業計画を立てる2

(実例6)
「クラウド環境で作業計画を立てる(部品・材料のタイムリーな供給で効率経営)」

基幹システム(ERP)とスケジューラソフトを活用して、部品・材料の調達計画も含めた効率的な生産活動についてご紹介します。
(2011/8/10)
筆者:(IT コンサルタント)石田 富士夫

前回は機械や作業者、電力などの資源の制約を反映したスケジュール作成についてお話しました。
今回はこの工程スケジュールに対する部品・材料のタイムリーな供給を行うことで効率経営を実現する方法についてお話します。

一般にスケジューラソフト(以降、スケジューラ)では、各種の制約条件を満たしながら、稼働率優先や納期優先などのスケジュールルールに従ってスケジュールを立てていきます。このとき、生産に必要な部品・材料は着手日までに揃っていることを前提にスケジュールします。従って、スケジュールを立てるときには、いつまでに必要な部品・材料が揃うかという期日をスケジューラに与える必要があります(この期日を最早着手日といいます)。スケジューラは、この最早着手日より後の日付で最適なスケジュールを作成します。

今回はこの部品・品揃えとスケジューラの関係に着目し、部品・材料をタイムリーに供給し、生産効率を向上させる方法について考えていきます。

部品・材料の調達計画とスケジューラの関係

部品・材料の調達計画は、一般的に全体を管理する基幹システム(ERP)の生産計画機能であるMRP(資材所要量計画)によって、自社の在庫状態を考慮し、生産に必要な部品・材料の調達計画を立てます。
この処理によって、生産するそれぞれの製造ロットに対する部品・材料の供給日程が決まります。
通常、この日程計算を行うパラメータには、工程別のスケジュール調整を可能とするため、予定作業時間に調整用の安全日数を加えて部品・材料の必要日を計算します。

このようにして計算され、確定された部品・材料の出庫予定日をスケジューラへ最早着手日として渡します。スケジューラはMRPで計算された安全日数を含んだ期間の中で、設備、作業員、治工具など、各種の制約条件を考慮して工程計画を作成します。
設備の制約条件が厳しく生産能力が不足する場合や、短納期での受注が入った場合は、十分に日程を確保できず、部品・材料の調達可能日である最早着手日から作業着手しても納期に間に合わない状態が発生することもあります。この場合は、稼働時間を残業やシフト対応で生産時間を増加させるか、部品・材料の納期を前倒しするなどの対策を講じます。

MRPで資材調達計画を立てるときに、安全日数をどのくらい確保するかということが、スケジュール作成に大きく影響を与えます。
安全日数が少ないと上記のように納期割れのジョブが発生しやすくなります。
また、安全日数が多すぎると在庫の滞留が多くなったり、部品・材料の調達リードタイムが不足して、納期遅れによる部品・材料の欠品で工程を止めることにもなります。

部品・材料の調達能力と生産能力をバランスさせて生産計画を立てていくことが重要です。


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